こんにちは、将来の夢は旅ブロガー、カネダです。
1泊2日で温泉旅館へ行ってきました。
まずは宿探し。最初は富士山を眺められる宿もいいなと思ったのですが、
今回は近場で料理がおいしいと評判の宿に決めました。湯河原にある温泉旅館、石葉。
この日は快晴で最高気温は20度超え。日頃の行いのよさを再認識しました。笑
湯河原駅に着いてタクシーに乗り、CMYKでいうとC100%な空を眺めながら
脳内でヒステリックブルーの「春 ~spring~」をリピート再生しておりました。
途中から山を上ったり下ったり、なかなかのワインディングなロードを走ること10分。大きい生成りの暖簾に力強い字で「石葉」と書かれた貫禄のある玄関が見えました。
ウェルカムドリンクはあしたば茶。私はアルコール以外、水かコーヒーしか飲まないのでお茶の味とかよく分かりませんがこのあしたば茶、今までに味わったことのない、鼻孔をくすぐる独特の香ばしい風味を持ったお茶でとてもおいしかったです。桜餅との相性もよく、このウェルカム感はこれからの滞在を多いに期待させるものとなりました。
部屋は庭付きの和風で至ってシンプル。温泉旅館でもモダンな部屋が増えている昨今、私は昔ながらの雰囲気を感じたいので今回の部屋は最高でした。喧騒とは無縁の空間に、ただいるだけで癒されます。
洗面所。アメニティは必要最低限のもののみ。
廊下。素足で畳を歩く時の感触は日頃なかなか感じられないので、
こういう所にも喜びを感じてしまいます。
浴場に向かう途中、所々に咲いている椿。
浴場は2種類あり、時間制で変わるよくあるパターンのやつで、割りとこじんまりとしております。
露天風呂からは湯河原の山を一望でき、また春の草花が咲き始めておりました。
椿の花や桜に囲まれながらの露天風呂は「非日常」のひとときを堪能。
季節を感じながら浸かる露天風呂は最高なのですが、花粉症の私はくしゃみを連発してました。
マスクしながら露天風呂に入ればよかったです。笑
そして夕食がスタート。
先付はコハダを酢でしめたものと山菜の酢味噌和え。コハダは浅締めでほぼ生に近く
光り物好きの私は出だしから興奮してしまいました。
また品の良い甘めの酢味噌が口の中で豊かに広がります。
八寸はイイダコの旨煮やエビ、白魚など。イイダコはしっとりとした歯ごたえでとてもジューシー。
もちろん日本酒に合いますが、私は久しぶりにシャブリを空けました。
蛤と菜の花の椀。仲居さんがその場で丁寧に作ってくれました。鍋は京都のなんとかというやつで手作りのものらしいです。
この椀もの、だしがとにかくうまい。また大きなはまぐりがしっかりとそのだしを吸っていて最高にうましです。
桜鱒柚庵焼き。ほくほくでパサパサ感も臭みもない、上品な食感。ワインが進みます。
桜海老 百合根掻き揚げ
夕食のラストは苺。
夕食の総括。
「ここの料理長、ハンパねぇ」。
朝食。ごはんのお供がどれもうまい。
そして器。
色形は様々で独自の風合いを持っているのに全体をとらえると調和がとれており、
洗練されていてとても素敵です。
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■夕食の献立
先付 こはだ酢〆 筍〆 たらの芽 蕨(わらび)
八寸 白魚 防風 干子浸し 飯蛸旨煮
椀 蛤(はまぐり) 菜の花
お造り 季節の地魚
焼き物 桜鱒柚庵焼き 木の芽添え
炊き合せ 筍 鯛子 巻湯葉 木の芽
強肴 桜海老 百合根掻き揚げ
止肴 車麩 うるい酢味噌和え
御飯 蒸寿し 赤出汁 香の物
水菓子 江間の房付き苺
甘味 小袖巻き 小豆餡
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翌日も晴天。
「日常」へと戻るタクシーの中で、私は確実に空よりもブルーでした。笑
お風呂もよく、料理も大変印象に残りましたが、
帰宅して旅の思い出を振り返ったときに一番浮かんだのは、
担当してくれた仲居さんの素敵な笑顔でした。笑
ここで一句。
可憐なる
椿一輪
胸躍る
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